平成21年度 地域活性化研究 一覧(高等教育機関五十音順)
※研究報告書をご覧になりたい場合は,事務局へご連絡ください。

  1. 犯罪被害者の支援の施策実態をめぐる調査研究
    • 海上保安大学校 海上警察学講座 准教授 河村 有教
    • 無差別な凶悪犯罪が後を絶たず,あらゆる犯罪が身の回りで起こる現代において,犯罪被害者支援の実情を理解し,その実態から新たな施策を提言していくことで,広く安全で快適なまちづくりを目指す。

  2. 呉・芸南地域島嶼部における健康生活推進のための取り組み
    • 広島文化学園大学 看護学部 教授 松井 英俊ほか3人
    • 呉・芸南島嶼部の救急搬送は増加傾向にあり,特に高齢者の占める割合が高く,市民の知識や対処法の習得が急務と考える。そこで住民の意識や生活面での救急対応には何が求められているかについて知り,住民の生活向上と安心して暮らせるまちづくりをテーマとする。島嶼部でのアンケート調査や対処法とAED実技指導,学生による寸劇や対処法の実演などを実施。

  3. 呉市斜面の崩壊性地盤の特性に関する研究
    • 広島工業大学 工学部 都市建設工学科 教授 島 重章
    • 呉市の傾斜地において,これまで人工衛星を用いた情報収集をしてきたが,このたびは現地調査や室内試験等を行い,土質特性の相関を明らかにし,斜面崩壊に至る安全率の確認を行う。

  4. 呉市民の「地域づくり情報」取得の実態に関する調査・研究
    • 広島国際大学 工学部 准教授 坂本 淳二
    • 地域で実施されるイベントや問題をいち早く把握することは基本的な要素であるが,多くの組織が存在し,情報媒体が多様化する中で,大量の情報が配信され,煩雑化・複雑化している。そこで,呉市民の情報取得の実態を調査分析し,正確な伝達手段を検討していく。

  5. 呉市における柑橘産業の多様な資源活用による地域活性化
    • 広島大学大学院 生物圏科学研究科 博士課程 後期2年 三谷 和臣
    • 呉市は島嶼部との合併により,柑橘類の生産が盛んな地域となったが,輸入自由化や消費者の趣向の変化,農家の高齢化や後継者不足など柑橘栽培を取り巻く環境は厳しい。そこで柑橘産業における多様な資源の新たな価値を発見し,地域活性化の方向性を導き出す。

  6. 呉地域におけるパンデミックを想定した保存食の検討
    • 広島文化学園短期大学 コミュニティ生活学科 特任教授 村上 温子 ほか1人
    • 新型インフルエンザの流行拡大が進んでいる状況において,昨年度研究した子供向けの献立に続き,備蓄意識と状況の実態調査を行い,自助努力の指導方針を検討するとともに,地域特有の長期保存可能な食料品を調査し,栄養バランスの優れた献立の可能性を検討する。

  7. かき養殖用発砲スチロール製いかだのバイオリサイクルに関する研究
    • 呉工業高等専門学校 環境都市工学分野 准教授 及川 栄作
    • かき養殖用発泡スチロール製いかだは,リサイクルされておらず,海洋汚染等の問題が発生しているが,これらを分解できる微生物の数珠単離に成功したことから,いかだのリサイクルとゼロエミッションを実現させるため,そのメカニズムの解明を行い,かき養殖用いかだのリサイクル法の開発を行う。

  8. 牡蠣殻を利用したポーラスコンクリートの緑化性能に関する研究
    • 呉工業高等専門学校 環境都市工学科 准教授 堀口 至
    • 全国一の牡蠣の生産地である呉市において,牡蠣殻の処理には苦慮している。当研究室では牡蠣殻を粉砕して作製した骨材を用いたポーラスコンクリートについて研究を行っており,このコンクリートは強度が低く,建築資材には向かないが,それ自体に栄養分を含んでおり,吸水性や保水性にも富み,植生基盤材料へ適していることがわかってきたため,その緑化性能を研究する。

  9. 呉市圏内の環境資源を活用したエコツーリズム「環境観光」の構築に関する研究
    • 広島工業大学 環境学部地域環境学科 教授 上嶋 英機
    • 呉市は合併により多くの豊かな環境資源を有することになったことから,環境資源と農水産業を活用した新たな観光資源を目指す「環境観光」としてのエコツーリズムを運用するための実践的研究を行う。そこで,体験型環境学習のエコツーリズムを構築し,地域住民と観光関係機関で試行的に実施する。
平成21年度地域活性化研究